冠婚葬祭 豆知識

水引の豆知識やマナー・ご祝儀袋の書き方

「冠婚葬祭」は人生の通過儀礼として古くから日本人の生活の中での人付き合いの知恵として教えられ伝えられてきました。
現代生活様式や社会風俗は変わりましたが、贈る心、祝う心、弔う心、おつきあいの心は今も昔も変わるものではありません。
人付き合いの知恵と工夫が形式化された『冠婚葬祭』のマナーを知っていただき大切にしたいものです。

祝儀・不祝儀袋のマナー

・祝儀袋のお札の入れ方

祝儀袋や不祝儀袋には、中袋にお金を入れてから包みます。
お札の包み方はご祝儀と不祝儀の場合は逆になります。
ご祝儀は慶びを表わすように、お札に印刷された人物の顔が上向きに表になります。
不祝儀袋はうつむいて裏になるように包みます。

中袋お金の入れ方

新札・古札、どっちを入れればいいの?
慶事のときには、祝儀袋に事前に用意した新札(まだ使われていないお札)を包んで、お祝いの心をあらわしましょう。
通夜や葬儀などのときには、新札をそのまま使うのは好ましくありません。通夜や葬儀は突然のことで、事前に準備するものではないからです。
ですが、使い古してくたびれたお札を使うのもあまり好ましくありませんので、多少きれいなお札を使います。
新札しかない場合は半分に折り目をつけて、古札に見せる気遣いを心がけましょう。

・祝儀・不祝儀袋のたたみ方

祝儀袋と不祝儀袋は、上包みの上下の端を裏へ折り曲げます。その裏折の上下については、一般に「慶事は上向き」「弔事は下向き」といわれ、慶事は下側を上にかぶせ、弔事は上側を下にかぶせます。
これは、慶事は「喜びごとが天を向くように」、弔事は「悲しみにうつむく」という意味から生まれた作法です。お見舞も「上向くように」ということから祝儀袋と同様にします。

・出産祝い

出産見舞いにはいつ行ったらいい?
 無事出産の知らせを受けても、出産直後に産院に駆けつけることは、肉親以外は遠慮しましょう。
 出産直後の産婦さんはかなり疲弊しているので、近親者以外のお見舞は、できれば退院してしばらく経ってからにしたほうが良いでしょう。

出産祝いはいつごろ贈るのがいい?
 出産の知らせを受けたり、人づてに話を聞いたときには、お七夜が済んでお宮参りまでの間、つまり生後七日ぐらいから一ヶ月の間ということになります。
 ただし、この時期はまだ母子ともに落ち着かないことが多いので、直接訪問するのは避け百貨店やネットショップなどから御祝を送るほうが良いでしょう。

出産祝いのお返しは?
 出産祝いに対するお礼は「内祝」として贈ります。「内祝」とは、本来はお返しというよりは、自分たちで祝う自祝いのことで、お祝いをいただいたかどうかにかかわらず、自ら喜びを分かち合いたいときに贈るものです。したがって、「誕生祝を内々に祝いました。赤ちゃんの名前は○○ですので、よろしくお願いします」というお披露目の意味が大きいのです。
 内祝を贈る時期は、お七夜、命名が済んで、お宮参りの前後、つまり生後30日から40日くらいが適当です。
 また、基本的に内祝の金額は半返しといって、いただいた物の半額が基本のマナーです。ですが、最近では1万円以上の場合は3分の1くらいにするのもありという傾向もあります。のしの表書きの名前は命名披露も兼ねて赤ちゃんの名前で贈りましょう。

出産に関する表書き
 ○初着を贈る・・・御初着、御初衣
 ○祝い品・金包を贈る・・・御出産御祝、御祝、御安産御祝、御誕生御祝
 ○出産祝のお返し・・・内祝、出産内祝(赤ちゃんの名前を書く)
 ○産(病)院への謝礼・・・御礼

・お宮参り

お宮参りとは、子供が生まれて初めて神社(産土神)や仏閣に参拝し、お守りや数珠をいただいて子供の長寿と健康を祈る行事です。

お宮参りはいつごろ行けばいい?
 男児は31日目、女児は32日目に行うのが通例となっていますが、地方によっては30日目から100日目までとさまざまです。最近では日数にはあまりこだわらずに、生後1ヵ月を目安に、赤ちゃんの機嫌の良い日、天候に恵まれた日、お母さんの体調の良い日などを選ぶようになっています。

お宮参りに関する表書き
 ○祝い品・金包を贈る・・・祝御宮詣、御祝
 ○神社への謝礼・・・初穂料、玉串料

・初節句

初節句は子供の成長を祝福し、将来の幸せを祈る祝いです。親族を招いてにぎやかにお祝いするのも良いでしょう。

初節句の祝い方
 ○桃の節句・・・雛人形を飾り、雛壇に「ひなあられ」「ひし餅」「白酒」「桃の花」「菜の花」などを飾ります。お祝いの膳にはちらし寿司、蛤のお吸い物など用意します。
 ○端午の節句・・・武者人形、鎧兜を飾り、幟(のぼり)や鯉のぼりをあげ、柏餅、ちまきなどを用意します。お祝いの膳に決まりはありません。子どもの好きなもの、喜ぶものを用意してあげましょう。

お祝いの贈り方
 初節句に飾る雛人形や武者人形などは、本来お嫁さんの実家から贈られるのがしきたりでした。ですが、現在は両家、両親と話し合い、分担するケースも増えてきました。その場合、飾る場所、収納場所も考えなければいけませんので、必ず親の希望を聞いてから贈るようにしましょう。

お祝いのお返しは?
 桃の節句と端午の節句はとくにお返しをする必要はありません。ただし、初節句のお祝いの報告やお礼の手紙を添えて、親しい人には赤ちゃんの当日の写真を加えれば感謝の気持ちが十分伝わるでしょう。

初節句に関する表書き
 ○祝い品・金包を贈る・・・初節句御祝、祝御初雛(女児)、祝御初幟(男児)、御祝
 ○お祝のお返し・・・内祝、初節句内祝(子供の名前を書く)

・入園・入学・進学

お祝いは基本的に親や祖父母など身内で行います。親しい友人や知人でしたらお祝いしたりもしますが、仕事関係のおつきあいでしたら、お祝いを贈らなくても構いません。
また卒業と入学が重なる場合は、入学祝だけでいいでしょう。卒業祝と入学祝の両方贈る必要はありません。

入園・入学祝の品物
 身内のお祝いなので、お祝いとして何かを贈る場合には、必ず本人や両親の希望を聞いてから贈るようにしましょう。また、贈るものが重複しないよう注意してください。

お祝い返しは必要?
 原則としてお返しは必要ありませんが、お祝いをいただいたら、早いうちに電話、口頭、手紙などで感謝の気持ちを伝えましょう。会社の上司や知人からお祝いをいただいたら、先方の子供が入学したときなどに今度はこちらから贈り物をすれば良いでしょう。ただし、先方に子供がいない場合や、どうしてもお礼をしたい場合などは、「内祝」として贈るのが良いでしょう。

入園・入学に関する表書き
 ○祝い品・金包を贈る・・・お祝い、御入園御祝、ご入園おめでとう、御入学御祝、祝御入学、御入学おめでとう
 ○お祝いのお返し・・・内祝、御礼

進学に関する表書き
 ○祝い品・金包を贈る・・・祝御進学、御進学御祝、御祝
 ○お祝いのお返し・・・内祝

・卒業・就職

「卒業と入学」「卒業と就職」どちらを重んじればいい?
 子供がまだ義務教育中であったり、すぐ上の学校へ進学するような場合には入学を重んじ、卒業して社会人になるような場合には、「就職祝い」という形で、励ましの気持ちを込めた贈り物をすると良いでしょう。

お祝い返しは必要?
 原則としてお返しは必要ありませんが、お祝いをいただいたら、早いうちに電話、口頭、手紙などで感謝の気持ちを伝えましょう。また、就職して最初の給料で買った品物を贈り、お礼と近況報告をするのも良いでしょう。

就職に関する表書き
 ○祝い品・金包を贈る・・・就職御祝、御就職おめでとう
 ○お祝のお返し・・・内祝

・成人式

満20歳になると、社会的にも法律上でも一人前の大人として認められます。大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます日として「成人の日」が定められています。以前は1月15日が成人の日でしたが、現在では1月の第2月曜日となっています。この日には、満20歳を迎えた男女のために、地方自治体や企業などが中心となって、記念式典や祝賀会が各地で催されます。お祝いは成人式までに贈ります。

お祝い返しは必要?
 原則としてお返しは必要ありませんが、お祝いをいただいたら、本人が礼状を書くなり、口頭でお礼を述べるなど、謝意を伝えることが成人をしての礼儀です。

成人に関する表書き
 ○祝い品・金包を贈る・・・御成人御祝、祝御成人
 ○お祝のお返し・・・内祝

・長寿祝

長寿祝は還暦に始まります。別名を「賀の祝い」「賀寿の祝い」などともいわれ、年齢それぞれに由来があります。戦前は数え年で表示していた年齢が、戦後は満で数えるようになりましたが、高齢者の賀寿は健康的な気遣いから、昔どおりに数え年で祝う方も多いようです(数え年のほうが、一年早く「賀寿」を迎えることができるため)。
お祝いは正月や誕生日、または9月の第3月曜日の敬老の日にすることが多いようです。長寿祝には、各年代の基調色(テーマカラー)を参考にした物を贈ると良いでしょう。

長寿祝の表書き
 ○祝い品・金包を贈る・・・寿福、敬寿、万寿、長寿御祝・○○お祝い、御○○祝
 ○お祝のお返し・・・寿、内祝

 ○数え年61歳のお祝い・・・祝還暦、還暦御祝、寿 (基調色・・・赤)
 ○数え年70歳のお祝い・・・祝古希、古希御祝 (基調色・・・紫、藍)
 ○数え年77歳のお祝い・・・祝喜寿、喜寿御祝、寿喜寿 (基調色・・・紫、黄)
 ○数え年80歳のお祝い・・・祝傘寿、傘寿御祝 (基調色・・・金茶、オレンジ)
 ○数え年88歳のお祝い・・・祝米寿、米寿御祝、賀米寿 (基調色・・・金茶、ベージュ)
 ○数え年90歳のお祝い・・・祝卒寿、卒寿御祝 (基調色・・・白、紫)
 ○数え年99歳のお祝い・・・祝白寿、白寿御祝 (基調色・・・白)
 ○数え年100歳のお祝い・・・祝百寿、百寿御祝
 ○数え年108歳のお祝い・・・祝茶寿、茶寿御祝
 ○数え年111歳のお祝い・・・祝皇寿、皇寿御祝
 ○数え年120歳のお祝い・・・祝大還暦、大還暦御祝

・病傷お見舞

 病気お見舞に行くときには、いくつかの注意すべき点があります。マナーを守りましょう。

病院へ見舞うとき
 ・相手の病状によっては、見舞ってほしくないことがあります。事前にご家族や病院に様子を聞いてから見舞うようにしましょう。
 ・服装はなるべく清楚に。化粧や香水なども控えめにしましょう。
 ・面会時間を事前にチェックして、必ず守るようにしましょう。
 ・どんなに病状が軽くても長時間の見舞いは厳禁です。長くても20~30分で切り上げましょう。
 ・病状をしつこく聞いたり、病気の原因を聞いて相手を傷つけないようにしましょう。
 ・病院は特別な場所。大声で話したり、騒いだりしてはいけません。とくに大部屋の場合には周囲に気を配りましょう。

自宅へ見舞うとき
 ・家族に都合を聞くなどして、適切な時間に伺いましょう。一般的にはあまり早すぎず遅すぎず、午前10時~11時30分、もしくは午後2時~4時30分あたりが適当といわれています。
 ・本人だけでなく、看護の家族にも負担がかからない気配りが大切です。

のしに関して
 「のし」はもともと喜びごとに用いたもので、現在ではのしあわびをかたどった黄色の短冊状の紙片に変化しました。病傷見舞いには生臭物を避ける意味で、のしはつけないことになっています。
 ですが、退院や病気が回復した時などに贈る「快気祝い」は、喜びごとですのでのしをつけて贈りましょう。

病傷お見舞に関する表書き
 ○病気・怪我等のお見舞・・・御見舞、祈御全快、御伺い
 ○病気が全治した時のお祝・・・祝御全快、祝御快気
 ○病気見舞のお返し・・・快気祝、快気内祝

・新築祝・開店祝

新築祝い
 新築祝いの贈り方
  新築祝いは完成後、半月ぐらいまでに贈るようにしましょう。
 新居にふさわしい物、相手が必要としている物など、できれば相手の希望を聞いておくと、選びやすいと思います。
 なお、近親者ならお金を出し合って、家具などを贈るのも記念になるでしょう。
 ただし、ライターやストーブなど火に関する道具や、火を連想させる贈り物はタブーとされています。

 新築祝いのお返しについて
  新築祝いのお返しは、いただいた金額の3分の1から2分の1程度が目安となっています。

 新築祝いに関する表書き
  ○祝い品・金包を贈る・・・御祝、祝御新築、御新築御祝、祝御新居(マンションの購入等)
  ○お祝いのお返し・・・内祝、新築内祝、新居内祝

開店祝
 開店祝いの贈り方
  開店や開業のお祝いには、昔から縁起物を贈る習慣があるようです。
 開店・開業パーティに招かれたときなども、こうした品物を持参すると良いでしょう。
 パーティに出席できないときは、祝電を打つと喜ばれます。

 新築祝いのお返しについて
  新築祝いのお返しは、いただいた金額の3分の1から2分の1程度が目安となっています。

 開店祝いに関する表書き
  ○祝い品・金包を贈る・・・御祝、祝御開店、御開店御祝、祝御開業、祈御発展
  ○開店披露の記念品・・・粗品、開店記念、記念品
  ○従業員への心づけ・・・御祝儀、寸志
  ○お祝いのお返し・・・開店記念、開業記念、記念品

・結納とは

 もともと結納は”ゆいのもの”と呼ばれて、ふたつの家が新しく婚戚関係を結ぶため、共同で飲食する酒肴のことでした。この酒や肴が、次第に花嫁の衣装や装身具となり、伝統的な結納の品は形式的な添え物のようになったり、簡略化されるようになりました。現在では、これに加えて結納金が大きな要素になってきています。
 ただし、いくら形が変わっても、2人が結ばれることを第3者に公表し、幾久しく愛情を確かめ固める精神は、昔も今も変わりません。両家が婚約成立を確認する意味で、一堂に会して飲食をともにすることこそ、現代の結納の重要な行いといえるかもしれません。

・『正式結納』と『略式結納』

 現在、結納のスタイルとして『正式結納』と『略式結納』の二つのスタイルがあります。地域によって変わってきますが、ここでは一般的なスタイルをご紹介いたします。

正式結納
 正式結納とは、仲人が両家を行き来し結納品の受け渡しを行います。正式結納では両家は顔を合わせることなく結納を交わすことになります。
品目
 関東式・・・9品目(長熨斗、目録、金包、勝男節、寿留女、子生婦、友志良賀、末広、家内喜多留)
 関西式・・・5品目(帯料、柳樽料、松魚料、熨斗、寿恵広)~9品目(+高砂、結美和、寿留女、子生婦)

略式結納
 略式結納とは、正式結納のように両家を仲人が行き来するのではなく、両家・仲人(略式では立てない場合が多い)が一堂に会し、その場で結納品等の受け渡しを行います。場所は新婦宅で行う場合や、受け渡し後、食事会にすぐ入れるようホテルや料亭などで行われる場合が多いようです。
 結納品は、正式結納と同じく9品目用意する場合もあれば、省略して7品目、5品目、指輪交換のみと様々です。まずは正式結納について理解した上で、どこまで省略するのか両家で意向をすり合わせ、最終的には夫婦となるお二人が決められるのが良いでしょう。

結納に関する表書き
 ○結納金を送る・・・御帯料
 ○結納の返礼(金包)・・・御袴料
 ○結納の返礼(品物)・・・御結

・こちらに記載されていることは基本的に仏式となります。
・逝去時

逝去時に関する表書き
 ○医師、看護士へのお礼・・・御礼
 ○枕経をあげてもらった僧侶へのお礼・・・御車代 (送迎をした場合も包みます)

・通夜・葬儀

通夜と通夜ぶるまい
 亡くなられた方を葬る前に、親類や知人が集まって、ひと晩過ごすことを通夜といいます。昔の通夜は、遺族や近親者のみで、夜を徹して枕頭(亡くなられた方の枕もと)で行われたので”通夜”というようになりました。
 しかし現代では、”半通夜”といって、午後6~7時頃から始まって、午後9時頃に終わるのが一般的になってきました。その後、残った遺族や近親者は、ろうそくや線香を絶やさずに交代で遺体を一晩中守ります。個人と親しかった人は、知らせを受けたら原則として弔問にかけつけるのが礼儀といえるでしょう。
 通夜が終わると喪家では弔問に対するお礼と個人に対する清めの意味を込めて、酒、ジュース、ビール、寿司、煮物、つまみなどの軽い飲食をふるまいます。これを”通夜ぶるまい”といい、弔問された方はとくに用事がなければ、通夜ぶるまいを受けるようにします。

遠方で葬儀に行けない時
 亡くなった方との関係にもよりますが、どうしても葬儀に行けないという場合には、まず弔電を送り、お香典は現金書留で、喪主の方の自宅に送るのが良いでしょう。

香典や供物について
 香典や供物には、黒白結び切りの不祝儀袋やかけ紙を使います。表書きは、金子の場合は「御霊前」が仏式、神式、キリスト教式を問わず、もっとも一般的に用いられます。ただし、浄土真宗は「御仏前」を用いますので、事前に確認すると良いでしょう。品物の場合は「御供」「御供物」などとします。

香典袋の表書きは薄墨?黒墨?
 不祝儀袋が全て薄墨ではなく、通夜や葬儀の時のみ薄墨を使うようになっています。そもそも、薄墨を使うのは「不幸は急であり、ゆっくり墨を摺る時間がないので、薄くてもよいし、涙がこぼれて滲んでも無礼講である」という意味ですので、薄墨がなければ敢えて買う必要もなく、黒墨または黒い筆ペンを使っても問題ありません。

僧侶やお寺へのお礼
 僧侶やお寺などへのお礼は、当日に”御車代””御膳料”として渡します。それとは別に葬儀後数日中に、お礼の挨拶に伺い、そのときに”御布施”(戒名料含む)を届けます。最近はお布施も当日に渡すことが多いようです。お布施を包むときの表書きは、”御布施”とし、半紙に包むか、白無地袋に入れます。手数料のような読経料や戒名料という表書きは使いませんのでご注意ください。
 また、お布施の相場ですが、一般的な相場はなく、お寺さんによっては檀家の取り決めがある場合もありますので、直接お伺いすると良いでしょう。葬儀社にお願いして手配いただいた僧侶であれば、その葬儀社に聞くのが良いでしょう。

通夜・葬儀に関する表書き
 ○金包を供える・・・御霊前
 ○品物を供える・・・御供、御霊前
 ○寺院・僧侶へのお礼・・・御布施、御経料
 ○戒名・法名をつけてもらったお礼・・・戒名料、法名料、院号料
 ○世話役・運転手へのお礼・・・志、御礼
 ○花輪の代わりに金包を供える場合・・・供花料、御供花料、献花料、御献花料

・法要

法要に関する表書き
 ○金包を供える(四十九日後)・・・御佛前
 ○品物を供える・・・御供、御佛前
 ○寺院・僧侶へのお礼・・・御布施、御経料
 ○僧侶へのお車代・・・御車代
 ○塔婆供養を依頼した場合の金包・・・御塔婆料
 ○世話役へのお礼・・・志、御礼
 ○四十九日法要のお返し・・・忌明志、忌明、志
 ○四十九日以後の法要のお返し・・・粗供養、志
 ○お墓の開眼供養のお礼・・・御布施
 ○読経をしてもらった場合の僧侶へのお礼・・・御布施

お正月飾り

・お正月飾りとは

 お正月飾りの注連(しめ)縄には、古い年の不浄を払いその年の年神様をお迎えする歓迎の意味と、新年の五穀豊穣、無病息災、家内安全を願い、先祖の霊をお祀りする意味が込められています。
 お正月飾りに付いている様々な飾りにも、一つ一つ意味が込められております。地域によって様々な飾りがありますが、ここでは一般的な飾りについて意味やいわれをご紹介いたします。

○注連縄・・・周囲の穢れを清め、災いなどの侵入を断つ印として
○扇・・・末広がりの扇は末永い家の繁栄を意味する
○水引・・・吉事があるようにと願いを込めて
○御幣、四手・・・清浄な場所であることの印として
○橙・・・木から落ちずに大きく実が育つことから、家代々の繁栄を意味する
○松竹梅鶴亀・・・慶事・吉祥の象徴であり、特に丸は常緑のめでたい木とされる
○裏白・・・裏まで白い気持ちで新年を迎え、長寿の願いを表わす

しめ縄飾り

・お正月飾りの飾り方

 玄関飾りは12月26、27、28日、あるいは30日に飾るのが一般的です。29日は苦立てといい縁起が悪いとされ、31日は一夜飾りといい年神様に対して誠意を欠く行為とされています。
 新しく迎える年が良い年であるようにと願いを込めましょう。住居の大きさや好みによって選び、玄関(ドア)の正面につり下げて飾ります。
 お正月が過ぎましたら、どんど焼き等に出して焚き上げてもらうのが習わしですが、環境問題等の配慮から、お住まいの各自治体の指示に従って処分してください。

Page Top